日本の伝統的な建築の特徴のひとつに大きな軒があります。
軒は夏の日差しを遮り、暑さを和らげます。また、雨で建物が濡れることを防ぎ、外壁が傷むのを遅らせます。
屋外でありながら、日差しや雨などから守られるため、屋内の延長的な使い方をすることもできます。

m-projectでは庇を多く取ることによって自然と共生しやすい計画としています。

大きな庇は意匠上、機能上合理的です。それでは大きな庇を付けられない場合とはどのような時でしょうか。
それは敷地に余裕が無い場合です。
建築基準法上、敷地面積に対して建築できる面積の上限は決められています。
外壁から1mを超えて出る庇は建築面積に算入されるため、建物に対して敷地が狭く、制限いっぱいに建物を建てようとする場合には、大きな庇を設けるとその分、室内の面積を削らなくてはいけません。

m-projectでは敷地にかなり余裕があります。この余裕が建物に大きな庇などを付けられるゆとりを与え、結果よりゆとりある住まい方ができるプランを提供できたと考えています。






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玄関部分のスタディ
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